文章を読み解く力、 つまり読解力はすべての教科に関わってくる重要な力です。
ほとんどのテストの問題は日本語の文章で出されますから、 問題文が理解できていなければ、正解できないリスクが高くなります。
国語が苦手な生徒に理由を聞いてみると、 大体の生徒は 「本を読まないから」「本が嫌いだから」 と答えます。
当たっているといえば当たっているのですが、 読解力は本を読まなくても、読書好きでなくても上げることができるのです。
読解力に必要な力の一つとして 「語彙力」 があります。
国語が苦手な生徒は、共通して 「漢字や言葉を知らない」 という特徴を持っています。 もうひとつの特徴としては、 「文章の表面だけ読んでいるため、 内容が頭に入っていない」 というものです。 文章を読んでみても、 知らない言葉や読めない漢字ばかりという状態では当然です。
まず読解力をつけるために、 「知らない言葉だらけの状態」 から脱する必要があります。 語彙力をつけましょう。
漫画を読んだ時やテレビを見ていて、 知らない言葉や漢字が出てきますよね。 出てきた時は、必ず調べることが大切です。 読書が好きな子は、 その文脈の中で言葉の意味を何となく覚えたり、 その場で気になって調べるというケースが多いので 「国語が得意=読書好き」 というイメージがあるのでしょう。 ことわざや慣用句、故事成語などは、 漫画で学べる参考書もあります。 絵とストーリーで理解しやすいですからおすすめです。
もうひとつの「読解力」に必要な力は 「読む力」 です。
音読することが大切です。 大きな声でなくても構いません。 小さな声でも 「声に出して読む」ことが 「読解力」UPにつながるのです。 つっかえずに、 スラスラ読めるようになるまで音読、 です。
何故かというと、 例えば、自分にとって少し難しいかな、 と思うくらいの文章を読む際、 何箇所かつまってしまうところってありますよね。 読解が苦手な人ほどつまる回数や箇所が多いのですが、 実は、それが読解の妨げになっているのです。 つまってしまうと、 その部分を読むことだけに意識がいってしまって、 文章の内容が頭に入ってこなくなるのです。
逆に言えば、 初見でもスラスラ読める力があるなら、 文章の内容を理解することに集中でき、読解がしやすくなる、 ということです。
黙読ではダメなのか、 という質問もよくありますが、 黙読では、 スラスラ読めているか非常に曖昧になってしまいます。 その為、「音読」が必要なのです。